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品質設計開発学分野│京都大学 大学院 農学研究科 農学専攻

Laboratory of Food Quality Design and Development Division of Agronomy and Horticultural Science Graduate School of Agriculture, Kyoto University

研究テーマ

種子貯蔵タンパク質の選別輸送受容体に関する研究

 種子貯蔵タンパク質の液胞などの細胞小器官に選別輸送され蓄積します。その選別輸送機能はどのようになっているのでしょうか?貯蔵タンパク質に存在するシグナルを認識してタンパク質貯蔵液胞への輸送するための受容体が、その機構を制御しています。エンドウの未熟子葉より液胞タンパク質の選別輸送シグナルに対する結合タンパク質が同定され、BP80と名付けられています。BP80のホモログであるVacuolar sorting receptor (VSR) の遺伝子を欠失させたアラビドプシスでは、種子貯蔵タンパク質の一部が貯蔵液胞へは運ばれずに細胞外に分泌されます。これらの知見からVSRがタンパク質貯蔵液胞輸送における受容体と考えられています。一方、VSR以外にも受容体は存在する可能性が指摘されています。受容体による貯蔵タンパク質の選別輸送機構の全体像を明らかにすることを目的として研究を進めています。